九州では間違いなくド定番の薬味である柚子こしょう。

中国地方出身の私は九州へ移住するまでその存在を知りませんでした。
だいたい「ゆず」と「こしょう」という組み合わせが味噌のようにねられている状態というのが全く持って意味不明。
どんな味がするんじゃ?と警戒心しかありませんでした。

ある時、お酒の席で友人が「豚バラには柚子こしょうが最高バイ」と。
まず、豚バラという文化が異色(九州では焼き鳥といえば何故か豚バラ肉がメインなんですよ)な私に更に未知の柚子こしょうまで組み合わさってもう小パニックですよ。

友人の機嫌を損ねるのもナンなので薦められるまま嫌々食べる事に。

すると・・・その味わいはピリッと辛く、しかも、うまみがたっぷりで柚子も香る、なんと素晴らしいんでしょう!
豚肉の油が柚子こしょうのおかげですーっと浄化されちゃいます。

あぁ、もう癖になります。
こんな素晴らしい薬味が九州にあるなんて!

マジ九州文化万歳です。

しかし、何で「ゆず」と「こしょう」の組み合わせなんでしょうね~とか皆さん思っていませんか?
九州以外の人がそう思うのも無理もないです。

実はこしょうとはペッパーの事ではありません、「唐辛子」の事なんです。

九州では唐辛子を「こしょう」と呼んでいるのです。
つまり方言ですね。

まぁ、この方言も若者には通用しなくなってきている様で「唐辛子が入っているのに何で柚子こしょうなのかな?」と言う九州人を稀にですが見かけます。

柚子こしょうの色が赤ければ唐辛子とわかりやすいのですが、青っぽいような緑っぽいような色なのでちょっと連想できませんよね。

では、「唐辛子を使っているのに何故赤くないんだ?」と思われる方もいるでしょう。

私もそう思っていた一人でございます。

理由は簡単、「青唐辛子」を使っているからです。
わかってしまえば簡単な話しですね。

とは言え、実は赤い唐辛子を使った「柚子こしょう赤」もちゃんと存在しております。
我が家の冷蔵庫にも「赤」が2本眠っております。

そう、眠っているのです。
やっぱり柚子こしょうといえば「青」なんですよね、気分的に。

味噌汁に、うどんに、ぎょうざに、鶏肉の炭火焼に、牛丼に、焼き魚に、冷奴に、お寿司にと、もうとにかく青い柚子こしょうをつけちゃうんですよ。

かー、うまか~!

もうやみつきバイ!
と、柚子こしょうをつけると思わず九州人になりきってしまいます。
これだけうまい柚子こしょうですから柚子こしょう味の食品が数多く出回っております。

ポテトチップやせんべい、ドレッシング、ふりかけ、金山時味噌、のり佃煮、昆布佃煮と挙げればきりがありません。
最近は九州以外でもスーパーなどで柚子こしょうを見かけるようになったと聞きます。

また、インバウンドと呼ばれている外国人観光客にもうけているそうで、チューブに入っている柚子こしょうがお土産としてよく売れているそうです。

これだけ美味しい柚子こしょうですから、当然と言えるでしょう。
日本全国、そして世界各国へ飛び出せ柚子こしょう!